私の植毛決断と術後のリアル体験

投稿日2023年7月3日 投稿先 かつら

長年、進行するM字部分の薄毛に悩まされてきました。育毛剤や内服薬も試しましたが、思うような効果が得られず、鏡を見るたびに憂鬱な気持ちになっていました。そんな時、最終手段として植毛という選択肢があることを知り、インターネットで情報を集め始めました。最初は手術という言葉に抵抗がありましたが、実際に植毛を受けた人の体験談などを読むうちに、徐々に前向きな気持ちが芽生えてきました。そして、いくつかのクリニックでカウンセリングを受け、最も信頼できると感じた医師のもとで手術を受けることを決意しました。私が選択したのはFUE法でした。理由は、傷跡が目立ちにくいことと、術後の回復が比較的早いと聞いたからです。手術当日は、やはり緊張しましたが、クリニックのスタッフの方々が親切に対応してくださり、少しずつ落ち着くことができました。局所麻酔で行われたため、意識ははっきりしており、時折医師と会話を交わしながら手術は進みました。麻酔の注射は少しチクッとしましたが、その後はほとんど痛みを感じることはありませんでした。ただ、同じ体勢で長時間横になっているのは少し辛かったです。手術時間は、移植する株数にもよりますが、私の場合は数時間に及びました。手術直後は、移植部と採取部に包帯が巻かれ、多少の腫れとジンジンとした痛みがありましたが、処方された痛み止めを服用すれば我慢できる程度でした。術後数日間は、頭皮に赤みや腫れがあり、洗髪も慎重に行う必要がありました。特に移植部はデリケートなので、触れないように細心の注意を払いました。一番気になったのは、一時的なショックロスと呼ばれる既存毛の脱毛です。これは術後によく見られる現象だと説明を受けていましたが、実際に抜け毛が増えると不安になりました。しかし、医師の言葉を信じて辛抱強く待つことにしました。そして、術後3ヶ月を過ぎた頃から、移植した部分に少しずつ新しい毛が生え始めているのを確認できた時の喜びは、今でも忘れられません。半年、一年と経過するにつれて、髪の毛は確実に太く長く成長し、気になっていたM字部分が自然な形でカバーされていくのを実感しました。今では、髪型を気にすることなく外出できるようになり、自信を取り戻すことができました。植毛は決して簡単な決断ではありませんでしたが、私にとっては人生を変える大きな一歩だったと感じています。