頭皮環境も老化加齢による変化とは

投稿日2019年3月14日 投稿先 かつら

健やかな髪を育む土台である「頭皮」も、顔の肌と同じように、加齢とともに変化し、老化していきます。この頭皮環境の変化が、薄毛や髪質の低下に繋がることもあるため、見過ごすことはできません。年齢とともに頭皮に起こりやすい主な変化を見ていきましょう。まず、「乾燥」しやすくなることが挙げられます。年齢とともに、皮脂の分泌量や、頭皮自身の水分保持能力が低下する傾向があります。また、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)も遅くなりがちです。これにより、頭皮が乾燥しやすくなり、バリア機能が低下します。バリア機能が低下すると、外部からの刺激(紫外線、シャンプー剤、乾燥した空気など)に敏感になり、かゆみや炎症を引き起こしやすくなります。乾燥による細かいフケが出ることもあります。次に、「血行不良」も起こりやすくなります。加齢に伴い、血管自体が硬くなったり、血流が悪くなったりする傾向があります。また、長年の生活習慣(運動不足、喫煙など)やストレスの影響も蓄積されます。頭皮の毛細血管への血流が悪くなると、毛根に必要な酸素や栄養素が十分に供給されなくなり、髪の成長が妨げられ、薄毛や細毛の原因となります。また、「頭皮の硬化・弾力低下」も現れやすくなります。コラーゲンやエラスチンといった、皮膚の弾力を保つ成分が加齢とともに減少し、さらに血行不良や筋肉の緊張などが加わることで、頭皮が硬くなり、弾力が失われていきます。硬くなった頭皮は、血行をさらに悪化させるだけでなく、毛穴の詰まりなどを引き起こしやすく、健やかな髪が育ちにくい環境となります。「酸化ストレスの影響」も蓄積されます。紫外線ダメージや、体内で発生する活性酸素は、頭皮の細胞を傷つけ、老化を促進します。これにより、毛母細胞やメラノサイト(色素細胞)の機能が低下し、薄毛や白髪の原因となる可能性があります。これらの加齢による頭皮環境の変化は、薄毛の進行を助長する要因となります。そのため、年齢を重ねるほど、シャンプー選び(保湿重視、低刺激など)や、頭皮マッサージによる血行促進、紫外線対策、そして抗酸化作用のある食品の摂取といった、頭皮のエイジングケアを意識することが重要になってくるのです。