料金表の罠と真の総額を見抜く視点
AGAクリニックの比較サイトや広告を見ていると、月額数千円という驚くような安さを謳っているところもあれば、数十万円のコースを提示しているところもあり、一体何が適正価格なのか分からなくなってしまうことがあります。クリニック選びで金銭的な後悔をしないためには、表面的な「最安値」に惑わされず、治療にかかる「総額」を見抜く視点を持つことが不可欠です。広告で大きく表示されている「月々〇〇円から」という金額は、最も安価な維持療法(フィナステリド単体など)の初回限定価格であるケースがほとんどです。実際に薄毛を改善して髪を増やしたい場合、発毛効果のあるミノキシジルの内服や外用、さらにはサプリメントなどを組み合わせることになり、2ヶ月目以降の料金は数倍に跳ね上がるのが一般的です。 比較検討する際は、必ず「自分が希望する治療内容」での「半年間または一年間の総額」で計算してください。また、薬代以外にかかる「隠れコスト」にも注意が必要です。初診料や再診料は無料でも、定期的な血液検査代が別途請求されたり、薬の配送料がかかったりする場合があります。逆に、一見高く見えるクリニックでも、それらの諸費用が全てコミコミになっていたり、独自の補償制度があったりすることもあります。さらに注意すべきは、高額な医療ローンを前提とした長期契約です。「今ならこれだけ安くなります」という言葉に乗せられて、数年分の治療費を一括で契約してしまうと、万が一効果が出なかったり、途中で通えなくなったりした時にトラブルになりかねません。明朗会計であるか、都度払いや解約がスムーズにできるシステムであるかは、クリニックの誠実さを測る重要なバロメーターです。安さだけに釣られず、料金体系の透明性をしっかりと比較することが、賢い患者への道です。