AGA治療薬の成分は、フィナステリドやミノキシジルなど、ある程度確立されており、どこのクリニックで処方されても薬自体の効果に大きな差はないと言われています。それならば、一番安いところを選べば良いというのが合理的な判断に思えます。しかし、価格だけで選んだ結果、後悔することになったという声も少なくありません。その理由は、治療の過程における「安心感」と「サポート体制」の違いにあります。極端に安いクリニックの中には、医師の診察が数分で終わり、事務的に薬を渡すだけのところもあります。副作用が出たときの相談窓口が不明確だったり、定期的な血液検査が行われなかったりと、安全管理がおざなりになっているケースも存在します。 AGA治療薬は副作用のリスクゼロではありません。肝機能障害や性欲減退、動悸などが現れる可能性があります。そんな時、親身になって相談に乗ってくれる医師や、すぐに適切な処置を指示してくれるスタッフがいるかどうかは、治療を継続する上で非常に重要です。また、薄毛の進行度合いは人によって異なり、季節や体調によっても変化します。その時々の状態に合わせて薬の量を調整したり、生活習慣のアドバイスをくれたりする「伴走者」としてのクリニックの価値は、料金表には現れません。毎月の薬代が数千円高いとしても、それは「安心料」や「コンサルティング料」を含んでいると考えることもできます。安さを追求するあまり、自分の健康や不安を置き去りにしてしまっては本末転倒です。価格とサービスのバランスを見極め、自分が信頼して体を任せられるクリニックを見つけることが大切です。