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  • 体重計と鏡を見るのが楽しくなった日

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    半年前までの私は、自分の姿を見るのが本当に嫌でした。三十代も後半に差し掛かり、仕事の付き合いで増えた体重は人生のピークを更新。ベルトの上に乗っかったお腹の肉をつまんでは、深いため息をつく毎日。それと時を同じくして、明らかに髪の毛が薄くなってきたのです。朝、枕についた抜け毛の数に愕然とし、シャンプーのたびに指に絡みつく髪の量に恐怖を覚えました。鏡に映る自分は、疲れ果てた中年そのもの。このままではいけない。肥満と薄毛、この二つのコンプレックスを同時に何とかできないか。そう思い立ち、私は人生で初めて本気のダイエットを決意しました。まず変えたのは食事です。毎晩のビールと揚げ物をやめ、野菜とタンパク質中心の自炊に切り替えました。そして、週末は必ず一時間歩くことにしたのです。最初の数週間は本当に辛かった。でも、体重計の数字が少しずつ減り始めると、それがモチベーションになりました。一ヶ月で三キロ、三ヶ月で八キロ。体が軽くなるにつれて、心も不思議と前向きになっていくのを感じました。そして、ダイエットを始めて四ヶ月が過ぎた頃、ある変化に気づいたのです。いつもはスカスカで地肌が透けて見えていた頭頂部に、なんだか黒い点々が増えているような気がしたのです。気のせいかと思いましたが、明らかに髪の毛一本一本にハリとコシが戻ってきている。シャンプーの時の抜け毛も、明らかに減っていました。肥満を解消するために始めた生活改善が、まさか髪にまで良い影響を与えてくれるなんて。それは予想外の、そして最高のボーナスでした。今では、体重は十キロ以上減り、髪のボリュームも学生時代に戻ったかのようです。体重計に乗るのも、鏡でヘアスタイルをチェックするのも、今では私のささやかな楽しみです。あの日の決意が、私の人生をこんなにも明るく変えてくれました。