美容室に行くのが億劫になってきた、あるいは長年通っているお店で「いつもの」としか頼まなくなっているという80代の方は多いかもしれません。しかし、薄毛が気になり始めた今こそ、プロの知恵を借りてスタイルを一新するチャンスです。美容師に希望を伝える際、単に「短くしてください」や「薄いところを隠してください」と伝えるだけでは、理想の髪型にはなりません。失敗しないオーダーのコツは、具体的な悩みと、なりたいイメージをセットで伝えることです。例えば、「つむじが割れるのが気になるので、トップにボリュームが出るようにレイヤー(段)を入れてください」と伝えてみましょう。表面の髪を短くすることで、髪が立ち上がりやすくなり、ふんわりとしたシルエットが作れます。また、「耳周りや襟足はスッキリさせて、メリハリをつけてください」と頼むのも有効です。全体の毛量が少なくても、締める部分を短くカットすることで、相対的にトップのボリュームが強調され、若々しいひし形のシルエットが完成します。もし言葉で伝えるのが難しければ、素敵な髪型の写真の切り抜きを持っていくのが一番です。80代のヘアカタログだけでなく、60代や70代の少し若い世代のスタイルを参考にするのも良いでしょう。「少し派手かしら」と思うくらいが、実際には華やかで若々しく仕上がるものです。遠慮せずに相談し、美容師さんと一緒に新しい自分を見つけてみてください。80代の女性にとって、髪型選びの重要なポイントは「見た目の若々しさ」と「手入れのしやすさ」の両立です。腕が上がりにくくなり、毎朝のブローやセットが負担に感じることもあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、機能性と美しさを兼ね備えた「ショートレイヤースタイル」です。これは、頭の形に合わせて段を入れたショートヘアのことで、洗髪後に乾かすだけで自然な丸みが生まれ、形が決まりやすいのが特徴です。特におすすめなのが、トップ(頭頂部)に部分的なパーマをかけることです。全体にかける必要はありません。つむじ周りや分け目部分の根元を立ち上げるように大きめのカールをつけるだけで、髪が根元からふんわりとし、地肌の透けを自然にカバーできます。また、前髪を作ることも大きなポイントです。